チュートリアル X-1
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【目次】

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備考

  第1回 X-1 cr-51  「補記」。「分割・代理」。「多声」 -
  第2回 X-2 cr-52  「導入」。「経過転調」。その他。「部分」転調 -




目次


X-1
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「補記」。「分割・代理」。「多声」




コンテンツ

 1 「補記」
  1。「解釈」
  2。「非和声音」

 2 「分割・代理」
  1。簡単な「分割・代理」  3。「代理コード」(3和音以外・ノン・ダイアトニック)
  2。「分割・代理」発展  4。「Dim」 (経過和音)

 3 「多声」
  1。アドリブ風   2。「ベースランニング」







1。 「補記」    

1-1。「解釈」

「音楽理論」を勉強していくと、「理論」に合わないケースが、多々、でくわします。

これは、「解釈」となります。 すなわち、なにを「基準」にしてとらえるかにより違ってきます。 
特に、「マクロ」。「ミクロ」。のとらえ方により違ってくる場合が多いです。

「大局的(マクロ)」(広範囲)とは、広い視野でとらえる場合です。 それに対し、
「部分的・(ミクロ)・瞬間的」とは、短い区間。ピンポイント的にとらえることです。 
この違いにより、「理論」に反したことであっても良しとする場合がよくあります。

解釈で、「部分的(ミクロ)」に「瞬間的」にみると、カデンツや連結が変でも、
「大局的(マクロ)」(広範囲)な解釈をするとOK。ということです。

例外・・・といってしまえばそれまでですが、
「拡大鏡」でみれば気になるが、
「遠目」では気にならないということです。

「解釈」という概念が理論の難度が高くなればなるほど重要ですので覚えておきましょう。






1-2。「非和声音」

「非和声音」とは、「外音(コードトーン以外の音)」のことです。 

簡単にいうと、ある「和音」以外の音。といったらいいでしょう。 
刺繍音、経過音、倚(イ)音。などいろいろあります。 


細かく区別する必要はありません。 一括して「非和声音」と理解すれば結構です。












2。 「分割・代理」    

2-1。簡単な「分割・代理」

簡単な「代理」 

簡単な「代理(≒)」としては、

C調なら、「C≒Em。Am」。「F≒Dm」。「G7≒Bdim」。 
Am調なら、「Am≒C。F」。「Dm≒Bdim」。「Em(E7)≒G7」。 などですね。




簡単な「分割・代理」。 「リ・ハモ(コードづけの再考)」

簡単「代理」としては、「X」を、「U-X」分割代理とは下記のようになります。


度数表記

「C調」の場合

「Am調」の場合

X7

Um7-X7

G7

Dm7-G7

E7

Bm7-E7






2-2。「分割・代理」発展 

「C-G7-C」を、分割・代理して、発展させるには?

では、ちょっと、複雑な「分割・代理」をやってみたいと思います。 
「C調:T-X7-T」(C-G7-C)を基本に考えてみます。 まず、

「G7」を「U-X」化することはできます。 
すなわち、「C-Dm7-G7-C」です。 これを、さらに発展させるにはどうしたらいいか? というと、次です。




「C-【Dm7】-G7-C」を、「C-A7-【Dm7】-G7-C」に発展させる方法

 ■ 【U度=Dm7】に対するX度(ドミナントモーション)
【Dm7】に対し、ドミナントモーションするということは、「A7」前置するということです。  
すなわち、「C-
A7-【Dm7】-G7-C」となります。





2-3。「代理コード」(3和音以外・ノン・ダイアトニック) 

「ノン・ダイアトニックコード」。 すなわち、 「ダイアトニックコード」以外の代理コードです。
これはいろいろあって、また、面倒です。 ということで、

「ノン・ダイアトニックコード」の代理に関しまして、深く学習されたい方は、
■ 「4(5)和音」系である「JAZZ・ポピュラー理論」が専門分野・ジャンルとなりますので、
  必要な方はそちらを学習ください。 

当講座
「3和音」系のクラシック・歌謡曲などの音楽を中心にした講座となっておりますので、
  一部のみの解説にさせていただきます。




「代理和音(3和音以外。ノン・ダイアトニック)」C調 

 ■ C(T =T)の代理
 C≒F#m7-5。Am7。Am6   など・・・。
★「C」関係
代理です。 

これは、「赤線」の音が、「共通」の「コードトーン」だということは、「ダイアトニック」の代理の場合と同じ考え方です。










 ■ F(S=W)の代理
 F≒F#m7-5。Dm7。F6。B♭M7   など・・・。
★「F」関係の代理です。









 ■ G(D=X)の代理
 G≒Bm7-5。D♭7   など・・・。    
★「G」関係代理です。 ただし、D♭7は、G7「裏コード」のためです。

「裏コード(D♭7)」が代理になる理由は、「トライトーン」を含むことと、「主和音」への「解決」に関係します。
「D♭7」の「ド♭」は、「G7」の「シ」と同じです。












「代理和音(3和音以外。ノン・ダイアトニック)」Am調 

 ■ Am(T=T)の代理
 Am≒Am7。CM7。FM7。   など・・・。
★「Am」関係代理です。







 ■ Dm(S=W)の代理
Dm≒Dm6。B♭M7。Bm7-5。   など・・・。  
★「Dm」関係の代理です。









 ■ E7・Em(D=X)の代理
 E7≒B♭7。   など・・・。       Em≒Em7。G7。   など・・・。
★「E(Em)」関係代理です。    

「E7(和声的・短調)」または「Em(自然的・短調)」関係の代理です。 B♭7は、E7の「裏コード」のためです。

「裏コード(B♭7)」が代理になる理由は、「トライトーン」を含むことと、「主和音」への「解決」に関係します。
「B♭7」の「ラ♭」は、「E7」の「ソ#」と同じです。












2-4。「Dim」 (経過和音)

「経過和音」にも、一部、変位させた、「C→C+」や「F→Fm」などは、わかりやすいですし、他のところでも説明していますので省略することとし、ちょっとわかり辛く、また、前後のコードの関係により、いろいろなケースがありますので説明してみたいと思います。

ただし、いろいろありますので、ここでは、2例。 考え方のポイントが掴みやすいものを挙げてみました。




「Dimコード・例1」 (C#dim7)

まず、「C#dim7」です。
この曲は、「1〜4小節め」を、「5小節め〜」で、繰り返し、その際、
「C(2小節め)」を、「C#dim7(6小節め)」で、「代理」しています。

「経過和音」を使う理由は、例えば今回のように、
「C-C」と、同じコードが続き冗長に感じるような場合の工夫です。

なので、「2つめのC」で、ちょっと、変化。アクセントが欲しい場合、
「Am」のダイアトニックの代理でもいいのですが、さらにとなりますと、
「セカンダリー・ドミナント」や、今回の「Dim」があります。

「6・7小節め」の、
「C#dim-Dm」を見てください。
「ルート(バス)」の部分で見ると、「C#→D(半音
)」に、アプローチしています。

「Dim」コードにリハモする場合の参考として、「後続コード(Dm)」とのアプローチを見ます。 
「C#→D(半音
)」とは、逆に考えると、「半音」の「Dimコード」を前置すればいいとわかります。

また、「Dim」にリハモする場合は、「メロ」との関係にも注意が必要です。
「メロ」に、「変化音」である「シ♭」や「ド#」に、音楽的には変更してもいいわけですが、しかし、
「メロ」を変更してしまうと、「作曲」の変更になりますから、
「リハモ」の場合は、「伴奏」側で変位させた音は使ったほうがいいかと思います。

それから、「Dim」の選択ですが、「Dimコード」もいろいろあり、悩むかと思いますが、
先の、「ルート(バス)」の「アプローチ」で見つける方法と、
もう一つ、「メロ」の音を含む「Dim」を探すことも目星です。

「6小節め」の「メロ」は、「ソ」ですので、これを含む「Dim」は、「C#dim」などです。
そして、「ルート(バス)」の「アプローチ」で見れば、「C#dim」だと分かります。




C#dim7



♪ dim1
*



【備考】

「6・7小節め」の、「C#dim-Dm」についての補完です。

これは、「セカンダリー・ドミナント。(A7(♭9)-Dm)」である、
「A7(♭9)」
「根音省略」です。

[ラ]・ド#・ミ・ソ・(シ♭)」
すなわち、「ド#・ミ・ソ・(シ♭)」の「C#dim」です。

ちなみに、「Dim」コードは、たくさんあるように感じますが、
実質、「3種類」しかなく、その「転回」で足ります。




「Dimコード・例2」 (E♭dim7)

次に、「E♭dim7」です。
これは、似ているように感じますが、ちょっと違います。

「6・7小節め」の、
「E♭dim-Dm」を見てください。
「ルート(バス)」の部分で見ると、「E♭→D(半音
)」に、アプローチしています。

「Dim」コードにリハモする場合の参考として、「後続コード(Dm)」とのアプローチを見ます。 
「E♭→D(半音
)」とは、逆に考えると、「半音」の「Dimコード」を前置すればいいとわかります。

また、「Dim」にリハモする場合は、「メロ」との関係にも注意が必要です。
「メロ」に、「変化音」である「ソ♭」や「ミ♭」に、音楽的には変更してもいいわけですが、しかし、
「メロ」を変更してしまうと、「作曲」の変更になりますから、
「リハモ」の場合は、「伴奏」側で変位させた音は使ったほうがいいかと思います。

ということで、試しに「メロ」に変化音
である「ソ♭」を使ってみました。
もちろん、音楽的には問題ありませんが、「メロ」を書き替えていい場合に限りますので注意してください。

通常、「リハモ」する場合は、この例の「メロ」のようには、「変更しない」でください。
ということで、「例1」「C#dim7」を使うことになります。




E♭dim7



♪ dim2
*


【備考】

「6・7小節め」の、「E♭dim-Dm」についしての補完です。

これは、「セカンダリー・ドミナント。(A7-Dm)」である、「A7(♭9)」「根音省略」では
なく
「G7」に対する「セカドミ」。 「D7-G(7)」。

「D7(♭9)-G」である、「D7(♭9)」
「根音省略」。 すなわち、
[レ]・ファ#・ラ・ド・(ミ♭)」の「転回」であるE♭dim」です。

ちなみに、「Dm-G7」は、還元すると、「G7」です。 要するに、「G7」を分割・代理したものが「Dm-G7」。



【余談】

「E♭dim」のコードの構成音は、(ただし、4和音の場合)
「第1・3・5・7音」では、「ミ♭・ソ♭・シ♭♭・レ♭♭」です。

まずは、コードの「積み方」で理解できるよう、
「第1・3・5・7音」で表記しました。

その上で、わかりやすいように「書き換える」と、
「ミ♭・ソ♭・シ♭♭(=)レ♭♭(=)」です。

・ちなみに、「□dim7」「□dim」と略して表示する場合も多いです。
この例では、「□dim」とは、4和音」を指していますが、
3和音」では、「□m♭5」ですので注意。(「□m7♭5」と区別するため)







3。 「多声」    

3-1。アドリブ風

「オブリガード」の例として、細かな動きを含め、書いてみました。 




対旋律を、「アドリブ」風に入れる例



mp3 ado-s86.09-1
参考 *


【備考】
 Am調。 自然的・短音階のため、Xは、Emです。





3-2。「ベースランニング」  

「オブリガード」というと、割と音域が「メロ」付近で行うイメージがありますが、
音域を、ぐっと下げて、「ベース」パートにも応用できます。 



基本的な「ベースランニング」の作り方のポイント

 「順次進行(2度進行)」を多用する。  ときどき、「飛躍(3度以上)」してもよい。
 「4分音符」を主に使うが、「8分音符」も使うとよい。
 「各小節」の「1拍め」は、「コードトーン」にすると音楽的な流れをはずしにくい
 「各小節」の「1拍め」は、もちろん、「コードトーン」も使ってよい。
 「各小節」の「1拍め」は、慣れてきたら「非和声音」も使ってよい。



ベースランニング

「低音部(ベース)」に、「対旋律」を入れる例



mp3 solo-4.01-am1
*


【参考】。 カデンツ・調性について。  「Am調」 → 「Dm調」 → 「C調」 → 「Am調」

 
Am 調 : Am6-Bm7♭5-E7-Am7。                 T-U-X-T
 
Dm 調 : Em7♭5-A7/E-[(Dm7・ピボット)]。          U-X-[(T・ピボット)]
 
C 調 :  [(Dm7・ピボット)]-G7/B-CM7。            [(U・ピボット)]-X-T
 
Am 調 : FM7-Dm7-Bm7♭5/G-E7-(曲頭・Am6)。     Y-W-U-X-(曲頭・T)






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