オルゴール用・作曲・編曲・音楽理論 T-21
20弁(20N)用

【目次】

講座

T

 講座No

ファイル名

内容
  第11回 T-11 mb-111  「作曲・編曲」(基礎)・例@ 「3コード」
  第12回 T-12 mb-112  「作曲・編曲」(基礎)・例A 「ダイアトニック・コード」 
  第13回 T-13 mb-113  「作曲・編曲」(基礎)・例B 「ノン・ダイアトニック・コード」1。(セカドミ)
  第14回 T-14 mb-114  「作曲・編曲」(基礎)・例C 「ノン・ダイアトニック・コード」2。(パッシング)
  第15回 T-15 mb-115  「作曲・編曲」(基礎)・例D 「ノン・ダイアトニック・コード」3。(その他)
  第16回 T-16 mb-116  「作曲・編曲」(基礎)・例E 「F調」
  第17回 T-17 mb-117  「作曲・編曲」(基礎)・例F 「G調」
  第18回 T-18 mb-118  「作曲・編曲」(基礎)・例G 「Am調」
  第19回 T-19 mb-119  「作曲・編曲」(基礎)・例H 「伴奏」1
  第20回 T-20 mb-120  「作曲・編曲」(基礎)・例I 「伴奏」2。(錯聴)
  第21回 T-21 mb-121  「作曲・編曲」(基礎)・例J 「まとめ」(オルゴールらしくするには)





T-21
20弁(20N)用・基礎
「作曲・編曲」(基礎)・例J 「まとめ」(オルゴールらしくするには)









。 テーマ      

  

1。 「まとめ」(オルゴールらしくするには)

20弁(20N)用のオルゴールの場合です。
「まとめ(補完)」です。







。 「まとめ」 (オルゴールらしくするには)     

2-1。 「オルゴールらしくするには」 (まえがき)

■ ここまで、「オルゴール(オルガニート)」「作曲・編曲」について書いてきました。
「理論的」には、「ほぼ、十分」な講座になったかと思いますが、「最後」に「オルゴールらしさ」について書いてみたいと思います。

「オルゴール」「作曲・編曲」過程は、「合奏(4声体)曲」「ピアノ曲」かと思いますが、ただ、「オルゴール」特性というものを考慮しなければ、不十分のようです。

確かに、「楽器」の種類により、特長があります。 例えば「ピアノ」の場合、「和声法」という理論をせっかくやっても、「和声法=ピアノ」と思っていたのにあまり役に立ちません。 それは、「実践(実用)」。 すなわち、「ピアノ」特性を考慮していないので、「理論」の次に、「実践(実用)」補完(+α)が必要だからです。

同じように、「オルゴール」で奏するには、「オルゴールらしく」するための「+α」が必要です。
ということで、「オルゴールらしく」するために必要なことを記してみたいと思います。







。 「オルゴールらしくするには」     

3-1。 「オルゴール」の制約

■ このオルゴールは、「構造上」制約があることは記してきました。

20弁(20N)用のオルゴールの場合です。
構造上、「演奏」が制約(前提条件)されます。 その内容です。

  @。「C調(ハ長調)」。(#・♭不可)の調律 = [Am調(自然)]
  A。「音域」。(低いド高いラ)
  B。連続した同音」の対応。(8分音符以下は、不可)
また
  C。「強弱」がつけられない。

これに関しては、いままでも書いてきましたので、詳細は省略いたします。





3-2。 「オルゴール」の短所のフォロー(カバー・補完)

■ 上記に関係したフォロー(カバー・補完)についてです。

  A。B。Cに関しては、改めて説明する必要はないと思いますので、
  @について、補足してみたいと思います。

@に関係して、C調を基準にした場合、調性外の特徴音(#・♭)が発生したときの対応ですが、
「T-13」〜「20」で細かくみると、いろいろなケースがありますので、その都度、模索するしかないかと思いますが、主なポイントとしては、「メロ」にある場合と、「伴奏」にある場合です。

「伴奏」にある場合は、「#・♭」をはずす。 そして、必要なら別の音を「補完(補充)」すればいいだけです。
問題は、「メロ」にある場合です。



「メロ」にある場合、「#・♭」をはずすことは、可能でしょうか。 これは、「基準(価値観)」によります。
「メロ」変えてはいけない。 と「基準」を設定すれば、結果は、無理です。

なので、「妥協」するしかありません。 すなわち、「基準(価値観)を下げる」わけです。 もちろん、プライドがあり「下げたくない」場合は、無理なので、「下げてもよい」・・・と「妥協案」を受け入れた人。 プライドを捨てられる人用です。笑



■ では、どのように対応すればよいでしょうか? 単に、「#・♭」をはずすのは、不可でしょう。

「#・♭」があるのには、理由があります。 なので、その理由によります。
「C調」「#・♭」は、そもそも、「変化音」です。

なので、「音階・固有音(長音階・自然的短音階)」。
 (ただし、説明の都合上、今回は、「和声的・旋律的を含める」)に戻せばよいわけです。 例えば、

  @。「メロ」だけ変化している場合。 それに対し、
  A。「コード」も変化している場合。 すなわち、「ノン・ダイアトニック・コード」の場合です。

「T-13」〜「15」ですね。 この場合は、「代理」されて発生したわけですから、「還元」すればよいわけです。 なので「メロ」にも生じた、「#・♭」だけを、はずすでのはなく、「コード」元に戻す必要があります。

ということで、「原曲」とは違うが、「理論的」には問題ないように対応できる場合であれば、これでよいと思います。 以上、細かな対応は、キリがありませんので、各自で模索ください。



■ また、「オルゴール」「全ての曲」を演奏するといっても、「無理」なものは「無理」。 最終的には
「他の楽器」にお願いすることにして、「オルゴール」「向く(合う)曲」だけ「編曲」すればよいと思います。

「バイオリン」のために書かれた「バイオリン曲」を、他の楽器である「ピアノ曲」「楽譜上」編曲することは可能ですが、「音楽的。曲感的」には合わないと思います。 ということで、「曲・楽器」「適材適所」。 「無理」に編曲し演奏すると、「不自然・違和感」が生じるだけです。

なので、「オルゴール・単独」ではなく、「合奏(オケ・アンサンブル)」なんかはどうでしょうか。
要するに、「オルゴール・風」ですね。 「オルゴール」を超えて、例えば「作曲ソフト(コンピューター)」が便利です。

私は、「合奏」系が好きなのでそうなのかもしれませんが、結局、「好み・考え方・価値感」の問題なので、各自におまかせします。。。





3-3。 「アルペジオ(分散和音)」

「オルゴール」では、「アルペジオ(分散和音)」の使用箇所が、「ピアノ」より多いです。
確かに、「同時和音」で効果がないと感じる場合があります。

特に、「高い」音域では、「同時和音」も、薄っぺらい感じにもなります。
その対処法として、「同時和音」「アルペジオ風」少しずらして弾くといいと思います。

また、全体的に、「同時和音」よりも、「アルペジオ」パラパラと奏したほうが、オルゴールには向いているようで、もちろん、「程度。場所。バランス」は配慮する必要があるわけですが。

ということで、「ピアノ」と比べ、「オルゴール」では、「アルペジオ」を研究したほうがよさそうです。





3-4。 「和声法」と「対位法」

「和声法」「対位法」とは、簡単にいえば、「コード系」「旋律系」とでも言い換えればいいでしょうか。

一般的な曲は、この「混合」なのですが、慣れないと「コード系」中心の編曲になりやすいです。
ただ、「オルゴール」「強弱」が付けられないので、場合によっては「メロ」が埋もれてしまい、「コード」だけが、パラパラ流れている感じになる場合もあります。

ということで、曲によるわけですが、「対位法」的な編曲も、いいように思います。
そうしますと、「2声。3声」発音数少ないすっきりした曲感の中にも、イキイキとした「旋律」の流れを楽しめるかと思います。

「オルガン」「チェンバロ」という楽器がありますが、基本的には「強弱」が付けられない楽器であり、「バッハ」などの曲も、その楽器を想定して書かれているようです。 確かに、「対位法」の曲は「ピアノ」よりも、「オルガン」「チェンバロ」のほうがよく似合います。

同じく、「オルゴール」「強弱」が付けられないので、「対位法」的な技法が、有効ではないかと考えられます。

少し話しはそれますが、「琴」も、「オルゴール」の編曲には、参考になるように感じます。
「琴」は、「強弱」は付けられますが、「ピアノ」ほどの「余韻」はないので、やはり、「独特」の技法があります。 ということで、よく知られている「さくらさくら」などで、「アルペジオ」「対位法」的な技法を参考にしてはどうでしょうか。





3-5。 「ソナタ(形式)」

「和声法」「対位法」といえば、「ソナタ(形式)」も書かないわけにはいきませんね。。。

「形式」自体は、曲全体の展開・構成のことなので、どうでもいいのですが、「ソナタ(形式)」を学ぶことは、編曲には大変有効です。

特に、「ピアノ」「オルゴール」といった「単一」音色だけで書く場合は、「技法(奏法)」にかなりのウェイトがかかります。

例えば、「オケ・アンサンブル・バンド」などの合奏では、「音色(楽器)」多彩ですので、それだけで変化があり飽きません。 また、「歌」ものでは、「歌詞」がありますから、やはり、変化があり飽きません

しかし、「ピアノ」「オルゴール」では、もちろん、「ピアノ」にも音色の変化はありますが、楽器が違うほど変化できるわけではありません。 ということで、「ピアノ」等の単一の音色の楽器では、別の方法で工夫・変化させなくてはなりません。 すなわち、「技法・奏法」ですね。

横道にそれますが、音楽的には、「転調」もその一つでしょう。 
「調・キー(調性・tonality)」の変更。 「スケール」の変更です。 話しを戻し、

「ソナタ(形式)」では、簡単にいいますと、「主題」「展開(変奏)」していく楽曲ですので、「技法・奏法」の創意工夫がすごいです。 例えば、「ベートーベン」「ピアノ・ソナタ」などどうでしょうか。
「悲愴」「月光」などなど・・・ (音源あり)

ちなみに、上記は、「大曲」ですので、「小品」「ソナチネアルバム」などから、まずはアナリーゼしましょう。

「ピアノ」「オルゴール」といった「単一」音色だけ。 または、中心に書く場合は、「技法・奏法」の学習には、とにかく、勉強になりますのでよろしければ参考にしてみてください。





■ ということで、私は、「読書」が好きなので、「活字・長文」は苦にならないのですが、読書離れの昨今です。 「長文」となりますと、みなさんの中には煩雑読みづらく感じるかと思いますので、この辺で切り上げます。

結局のところ、
「作曲。編曲」は、「悩む(考える)」から「面白い。醍醐味」なわけで、もし、
「簡単」にできたら、かえって、「すぐに、飽きてしまう」
ように思います。

なので、「難しい。悩む(考える)」⇔「面白味。醍醐味」一心同体・表裏一体のように思いますので、「作曲・編曲」がんばってくださいね。 では、この辺で・・・






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