ピアノ伴奏法@ W-4
応用 A

【目次】

講座

W

 講座No

ファイル名

内容
  第1回 W-1 p-41  「両手伴奏(メロ含む)」 (ヴォイシング)
  第2回 W-2 p-42  「演奏の種類」@ 「3声・4声」。「終止」。「G7」
  第3回 W-3 p-43  「演奏の種類」A 「片手・両手」ソロ。「両手」(メロ別)
  第4回 W-4 p-44  楽曲「分析」手順 [1部形式・Aメロ] (Aメロの分析)
  第5回 W-5 p-45  楽曲「構築」手順 [1部形式・Aメロ] (Aメロのアレンジの仕方)




目次


W-4
応用 A
楽曲「分析」手順




コンテンツ

 1 テーマ
  1。 楽曲「分析」手順

 2 楽曲「分析」手順 (大局) @
  1。 「オリジナル」(原曲)   2。 「メロディー」
  3。 「バス」(最低音)   4。 「コード」
  5。 「内声」   

 3 楽曲「分析」手順 (細部) A
  1。 「各・フレーズ」の「リズム」   2。 「メロ」の「余白」
  3。 「アルペジオ」   4。 「その他」







1。 テーマ       (指示なきは「C調」)

  

1。楽曲「分析」

楽曲「分析」関係について

両手・伴奏 (メロ含む)」 [ソロ]について、具体的にどのようになっているのか、「分析」してみます。
それにより、「編曲」の理解習得をします。








。 楽曲「分析」 @ (大局)     

両手・伴奏 (メロ含む)」 [ソロ]について、具体的にどのようになっているのか、「分析」してみます。
まず、楽曲「分析」 @ では、「メロディー」。 「バス」(最低音)。 「コード」。 「内声」。についてです。



2-1。 「オリジナル」(原曲)

「オリジナル」(原曲)です。 この曲を使って分析してみます。










2-2。 「メロディー」

まず、「メロディー」の部分です。









2-3。 「バス」(最低音)

「バス」(最低音)のラインです。

「コード」との関係はどのようになっているかといいますと、
単に「コード」の「ルート(根音・1音)」を置いただけではありません。

例えば、「1小節め」では、「コード」の「ルート」ですが、

「2小節め」では、「コード」の「7音・ド」ですから、「Dm(7)/C」転回をしていますね。 そして
「ドソファファ#」と流れています。 これは、「ベースランニング」です。 
すなわち、「旋律的」に書いています。

また、「ファ#」は、「C調」なのにでてきましたが、「経過和音」である「F#dim」のコードがあるからです。
「Dm-G7」とありますが、実は、「Dm-F#dim-G7」となっていて、
「バス」は、「ファ-ファ#-ソ」「半音階」アプローチの効果を得ています。

以降、省略しますが、
「バス」は、単に「コード」の「ルート」を置いただけではなく、
「転回」したり、「ベースランニング」したりしています。









2-4。 「コード」

「コード」です。

例では、「シンプル」に書いていますが、細かく書くと、
「C-Dm/C-F#dim(7)-G7-C-G7-C-F/C-G7-C」です。

「2小節めの最後。ファ#」のところに、「F#dim(7)」があるのですが、「1拍」と短いので省略しました。





【備考】。

ちなみに、「コードの表記」についてですが、
「コードの表記」にはきまりはありませんので、「シンプル」に書く場合もあれば、「細かく」書く場合もあります。

例では、「シンプル」に書いていますが、細かく書くと、
「C-Dm/C-F#dim(7)-G7-C-G7-C-F/C-G7-C」です。

特に、「転回」の表記が「基本形」で略されています。 また、
「F#dim(7)」が、「2小節めの最後。ファ#」のところにあるのですが、「1拍」と短いので省略しました。

ちなみに、「F#dim(7)」は、略して「F#dim」と表記する場合も多いです。
しかし、「F#dim」は、「3和音」では「F#m♭5」を意味する場合もありますので注意が必要です。

ということで、「コードの表記」はケースバスケースです。
結局、「楽譜(音符)」があるわけですから、「コード」は、
大まかに理解しやすいよう「マーク」ですので、状況に応じて書いてください。





2-5。 「内声」

「内声」です。

「内声」とは、ここでは、「外声(S-B)」除いた部分を指します。
ここは、一言では説明できませんが、いろいろな要素が混在しています。

例えば、「縦」のような、すなわち「コード」の要素。
「アルト」「テノール」「横」への要素。
「アルベジオ」などの要素。 など、いろいろあります。

細かな内容は、別のところで個々に解説します。











。 楽曲「分析」 A (細部)     

次に、楽曲「分析」 A では、その他の分析をしてみます。
「各・フレーズ」。 「メロの余白」。 「アルペジオ」。 「その他」についてです。



3-1。 「各・フレーズ」の「リズム」

今度は、「各・フレーズ」毎に見てみます。


「1〜2小節め」。 このフレーズは、出だしのため、「2。4ビート」風。厳格な重い感じにする。 
   「白玉」「4分音符」などで大まかなリズムを刻む。 「同時和音」風中心。

「3〜4小節め」。 このフレーズは、前半の後部のため、
   中程度の盛り上げと、一旦、収束する感じにする。 
   いろいろな音符とリズムを組み合わせる。 「分散和音」も交える。

「5〜6小節め」。 このフレーズは、クライマックス前半部のため、にぎやかにする。 
   全体的に、「8ビート」など、細かなリズムを刻む。 「小刻み」や「飛び跳ねる」感じのリズム。

「7〜8小節め」。 このフレーズは、クライマックス後半部のため、ブレーキをかけリズムの減速。
   「8ビート」から「4(2)ビート」などに下げ。 
   ただし、急ブレーキにならぬよう「付点音符」の中間音符も交え、調整しながら減速









3-2。 「メロ」の「余白」

「フレーズとフレーズ」との間の「メロの“余白”」がありますので、
この余白を「アクセント(合いの手)」などで埋めます。

「2小節め後半〜3小節め直前」。 例では、「経過和音」「F#dim」
   「アクセント(合いの手)」を入れました。

「4小節め後半〜5小節め直前」。 例では、G7を前置し、
   「分散和音」後、「同時和音」で締めています。

「6小節め後半〜7小節め直前」。 例では、「8分音符」で繋いでいます。

「8小節め後半」。 今回は、ありませんが、必要に応じ工夫してください。





■ 「その他」のポイントとしましては、「バランス」の問題があります。

「同時和音」と「分散和音」のバランス。 
   「同時和音」中心。 「分散和音」中心。 「同時和音」と「分散和音」のミックス。 といった状況に
   応じ選択する。



■ 「ポジション」の「移動・変化」。 「副・対旋律」の追加。 「外音を入れる」。 「声部の変化」など。

「ポジション」の「移動・変化」。 これは、「2小節め」のように、「ポジション」の「移動・変化」させる。
   なにかしらの味わいを加味させる。

「副・対旋律」の追加。 これも、「2小節め」のように、「主旋律」を意識して「副・対旋律」の追加を
   すると味わいがでる。

「外音(付加音)を入れる」。 「5小節め」のように、内声の「ド-シ-ド-ド-シ」と、「外音(付加音)」の
   「シ」を適度に交えると、単に、「ド-ド-ド-ド-ド」とするより、面白みがでます。 「6小節め」も同様。

「声部の変化」。 今回は、ピアノでは、理論のように「4声」「固定」していますが、
   「2〜5声」などに、適時、「変化」させても構いません。 
   そのほうが「メリハリ」がつきますので、実践的です。

以上、主なポイントでしたが、転回。代理和音のリハモ。バスのランニング。 
さらに細かなポイント、工夫もできますので、いろいろやってみましょう。





3-3。 「アルペジオ」

「アルペジオ」についてです。

◆ まず、「3小節め」の「アルペジオ」は、いわば「飾り」です。
「1〜2小節め」まで、「2分音符」。「4分音符」で、「同時和音」淡々とリズムを刻んできました。

そこで、「フレーズ」変わるのを機に、「3小節め」の頭で、「アルペジオ(分散和音)」を一つ入れると、
雰囲気がちょっと変わります。 気分転換のようなものです。
このように、「同時和音」「分散和音」バランスも意識します。


「4小節め」の「アルペジオ」は、「繋ぎ」用です。





「5小節め〜」の「アルペジオ」は、「リズムの変化」用です。
別のフレーズになりますので、また、なにかしらの「雰囲気の変化」が必要です。

この「アルペジオ」は、まず、「8分音符」系だということです。
「アルペジオ」が、両手に分かれて担当させているので、
一見、そう見えませんが、合成すると、「8分音符」系だとわかります。 また、

上段の「アルペジオ」は、「タンタンタンタタ」のリズム。
下段の「アルペジオ」は、「タタータ|タタータ」のリズム。

合成すると、「8分音符」系となります。



「5〜6小節め」の「アルペジオ」についての詳細

「両手」分割しているため、分かりづらいと思いますので、詳しく説明してみたいと思います。

@。まず、原形です。 
A。上の2声を、分離して、上段移動します。
B。上段の2声に、変化を与えます。
@


A


B







3-4。 「その他」

その他には、「副・対旋律」などもあります。

「1小節め」「白玉」で、赤線のところですが、例えば、
「1拍め」の上段。 「ミ」や「ソ」の白玉は、「下3度」ハモリ(ハーモニー)です。

「2小節め」の上段も同じく、「下3度」ハモリ(ハーモニー)です。
ただ、「下3度」といっても、機械的にはつけられないので、例えば、

「2小節め」の上段。 「2拍め」「ファ」は、「下4度」修正しています。
このように、ハモリ(ハーモニー)は、機械的には付けられませんので、「音感」が頼りです。


結局のところ、「下2度」。「下3度」。「下4度」・・・。 「上〇度」など、いろいろありますが、
「理論・理屈」では、なかなか難しいですので、「何度」も試して「耳で確認」し、
これなら良さそう・・・という具合に、試行錯誤。 模索するのが簡単です。

慣れてきますと、「主旋律(メロ)」を書くのと同じ要領であることが分かってきます。
要は、「主旋律(メロ)」。「副旋律」。「対旋律」と、名前が違うだけで、全て「旋律」であり
単に、「複数」の「旋律」を複合して書くだけですので、そう考えると書き方は、
「主旋律(メロ)」と同じ要領で書けばいいと分かってきます。

ということで、「理論・理屈」は、考え方の参考・きっかけにはなりますが、それだけでは無理ですので
何度も試し、「音感」で書けるように練習してください。 
しばらく練習しているとできるようになるかと思います。





それから、細かくなりますが、内声
「5小節め」「ド-シ-ド-ド-シ」と、「6小節め」「ファ-ミ-ファ-ファ-ミ」のラインも
「同じ音」ではなく、このように「変化」させると、一層、味がでます。

「7小節め」も、同様の要素があります。





■ 以上、 具体的にどのようになっているのか、「分析」してみました。






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