作詞入門講座 1

【目次】

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内容
  第1回 1 sakushi-1  「歌作り(作詞/作曲)」について
  第2回 2 sakushi-2  「作詞」について 【詳細】
  第3回 3 sakushi-3  「その他」





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「歌作り(作詞/作曲)」について









。 「歌作り(作詞/作曲)」について      

  

1。 「歌作り」について

■ 「歌作り」について

 ・「歌」を作りたい。 そういう方は多いのではないでしょうか?

  「歌」は、「作詞」と「作曲」でできているので、「音楽」だけでできているわけではないのですが
  「和歌(短歌)」。「俳句」。「川柳」。 さらに、「都々逸」というように、七五調のリズムに乗せて
  歌われるように、大変関係の深いものです。

  ということで、やはり、「作曲」をしていると、「作詞」。「歌」も興味が湧いてくるかと思います。
  では、どんな風に作るのか? 簡単に大まかな流れを書いてみたいと思います。





2。 「詞先」と「曲先」

■ 「詞先」と「曲先」

  ・ 「歌作り」には、順番として、「作詞→作曲」の「詞先」と、「作曲→作詞」の「曲先」があります。
  これは、「一人」で両方をやる場合は、得意な順番。好みの順番でいいわけです。

  ただ、「他者」とやる場合は、先に相手が「作曲」したものに対して、「作詞」をする。
  などという場合がでてくるので、そういう場合には、「曲」に「詞」を合わせることになります。

  自分は、「詞先」と「曲先」の両方やりますが、どちらがいい。ということではありません。
  「曲先」でも、曲のイメージがないと、メロも書きようがないので、どんな方向性のイメージにするか?
  「詩的」にイメージしますので、そう考えると、「詞先」的な「曲先」といった感じでしょうか。
  ですので、「詞先」の場合は、そのイメージができるので、そのイメージに沿って「作曲」します。

  「詞先」にしても、「曲先」にしても、結局、最後は「修正・すり合わせ」が必要になります。 要するに、
  そう簡単に、「詞」と「曲」が「ピッタリはまる」ことはないので、「文字数(字脚)」の「微調整」をします。

  「微調整(すり合わせ)」は、理論的には、「曲」側でも、「詞」側でも、できるわけですが、
  実際にやってみると、「詞」の方を修正したほうがやりやすいです。
  「曲」を修正するのは、特に、細かな部分になればなるほど、困難です。
  ということで、大抵は、「曲」に対して、「詞」側で合わせ調整するケースが自分はほとんどです。





3。 「曲先」で作る。(2番までの曲)

■ 「曲先」で作る。(2番までの曲)

  ・「詞先」も、「曲先」も、まあ、基本的には、順番が違うだけですし、また、どちらにしろ、結局は
  「微調整(すり合わせ)」の問題もあるので、その問題が少ない、「曲先」で説明したいと思います。

  「曲先」の場合は、「2通り」あります。
  「メロ先」作曲と、「コード先」作曲です。

  「メロ先」作曲とは、「メロ」をまず書き、それに対し、伴奏の基本となる「コード(進行)」をつけます。
  「コード先」作曲とは、逆に、「コード」進行を考え、それに対して、「メロ」を書きます。

  後者の「コード先」作曲の場合、「コード」進行を、どのようにまず「用意」するのか? 
  という問題が発生します。 

  「コード進行」を考えるのは、初心者には無理ですので、「コード進行集」を参考にする。
  というケースが多いようです。
  自分は、「コード先」作曲は、特別なコード進行を必要とする場合のみなので、ほとんどやりません。
  ということで、ここでは、「メロ先」作曲でお話しします。

  「メロ先」作曲の場合は、

     ・「1番」の「歌メロ」を、まず書きます。 次に、
     ・「1番」の「歌メロ」に、「コード」を付けます。
     ・「2番」は、「1番」を、コピーします。(笑)
     ・「イントロ。間奏。エンディング」のメロを書きます。
     ・全体の「伴奏部」の「編曲」をします。 これが大変です。。。

  「編曲」とは、「伴奏」を書くことですが、これが一番、手間。時間がかかります。
  なんといても、「パート(声部・楽器)」が多いので、音符の数が多くなりますし、
  各「パート」との関係を意識しながら書いていくわけですので、「ああでもない、こうでもない・・・」と
  四苦八苦します。

  また、「パート数」も、多すぎると、大変ですし、汚くなる場合も多いので、
  「10パート」程度までが、自分では多いです。
  そうしないと、「編曲」が大変に成り過ぎて終わりませんし、次の曲も書きたいですしね・・・。

  「パート数」も、これ以上多いと、大変ですし、少ないと淋しいですが、
  「10パート」程度だと、「主・旋律」。「副・旋律」。「対・旋律」。「コード」。「リズム」。「オカズ」など
  一通りのパートは書けますし、シンプルでも綺麗です。

  以上、「作曲(編曲)」の流れです。 次は、「作詞」です。





4。 「作詞」について

■ 「作詞」について  【詳細】はこちら

  ・「作詞」は、当然のことながら、「曲」との「イメージ」を意識します。
   では、具体的なお話しです。

   「曲」との「イメージ」とは、言い換えれば、「テーマ(主題)」や、「モチーフ(題材)」といった
   要は、「何を書きたいのか?」。「どんな雰囲気。様子。状況。背景」などといった、いわば「舞台設定」です。

   それを決めたら、具体的な内容を「設定」し、「物語」を考えます。
   「登場人物」はだれか? 「どんな話しなのか?」 
   実際に、「1番」の「A(A')メロ」。「Bメロ」。「Cメロ」。「2番」の「A(A')メロ」。「Bメロ」。「Cメロ」と書いていきます。

   書き方のポイント。雛形としましては、
   「起承転結」というものがあります。

     ・「Aメロ・A'メロ」=「起・承」。 話しの導入。状況・背景の説明や描写など。
     ・「Bメロ」=「転」。 問題提起。心境。気持ち。きっかけなど。
     ・「Cメロ」=「結」。 答え。結論。言いたい事。メッセージなど。

   「A(A')。B。Cメロ」の関係は、そんな感じです。
   また、「1番」と「2番」の、「全体」の話しの流れも大切です。

   「1番」が「序盤(中盤)」であれば、「2番」は「(中盤)終盤」です。
   ただし、「時系列」が、一方向とは限りません。

   「1番」が「過去(回想)」。 「2番」が「今」。 の場合もありますが、
   「1番」が「今」。 「2番」が「過去(回想)」。 の場合もあります。

   その他、「1番」と「2番」とでは、「対比・変化」させる場合が普通です。
   「1番」が「序盤」。 「2番」は「終盤」も、いわば「対比・変化」ですし、

     ・「1番」が「朝」。 「2番」は「夜」。
     ・「1番」が「出会い(幸せ)」。 「2番」は「別れ(哀しみ)」。
     ・「1番」が「花が満開(幸せ)」。 「2番」は「花が散る(哀しみ)」。
     ・「1番」が「存在する(得る)」。 「2番」は「存在しない(失う)」。

   これは、切りがありませんが、とにかく、「1番」と「2番」はなんらかの形で、「対比・変化」させます。
   以上が、「作詞」の大まかな流れです。




5。 「推敲(すいこう)」(文を練る。調整する)

■ 「推敲(すいこう)」(文を練る。調整する)

   ・最後に、「推敲」です。
   「曲」と「詞」との、最終的に、文を確認し、調整、すり合わせします。

   具体的には、「字数・字脚」の調整です。 
   「メロディー」と「詞」が、「日本語」として「不自然」にならないように、言葉を選ぶことがポイントです。

   「メロ」の区切りと、「単語・言葉・文」の区切りが、うまくリンクしていないと、「不自然」になります。
   ですので、このすり合わせは、かなりの労力を要します。
   なぜなら、「一字一句」の単位で、調整が必要になるからです。

   ですので、国語辞書は離せません。。。
   「合う・合わん」。 「合う・合わん」。 「合う・合わん」。 「合う・合わん」。 「合う・合わん」・・・
   こんな、「指折り」数える作業の連続なので、忍耐が必要です。

   ということで、「作詞」についての概要でした。 以上、「歌作り」である、
   「作詞。作曲。編曲」についての、「大まかなイメージ」はおわかりになりましたでしょうか?
   参考までの小話でした。


♪ 「作曲」について  

  ・「歌作り」について、やったことのない方のために、興味もあるでしょうから、もう少し書いてみたいと思い
   ます。 ただ、詳細に書きだしたら、大変な分量になってしまいますから、「作詞・作曲」の本でも読んでいた
   だくとして長くならない程度に、もう少し、具体的に書いてみます。 まずは、「作曲」関係です。






6。 作曲とは、「鼻歌」すること

■ 作曲とは、「鼻歌」すること

  ・作曲する。 すなわち、「メロディー」を書くことなんですが、難しいようです。
   作曲とは、既存の曲を「鼻歌」するのと、まったく同じです。

   みなさんも好きな「既存」の曲を、鼻歌することはありますよね。 (口に出さなくても、頭の中だけでも)
   「作曲」とは、「既存」の曲の代わりに、「自作」の曲を鼻歌するだけです。 だから、簡単なんです。

   しかし、なぜか、作曲できない人には、理解できないようです。
   確かに、「既存」の曲と、「自作」の曲とは、違います。
   ですが、それは、「音の並び」が違うだけで、「感覚(要領)」は同じです。

   例えば、「旅行」に行くとします。 ある地点から、「東京に行く」場合と、「大阪」に行く場合、
   まったく「違う」ことでしょうか?
   もちろん、「行き場所」は違います。 しかし、「行き方の要領・コツ」は、「同じ」ではないでしょうか?
   鉄道で行くとしたら、まずは、駅に行き、キップを買い、目的地に行く電車に乗ればいいわけです。

   作曲も同じです。
   「既存」の曲を鼻歌することと、「自作」の曲を鼻歌することは、音の配列は違うわけなんですが、
   「感覚・要領・コツ」は、まったく同じです。
   そのことに気がつけば、作曲は「鼻歌」でする。 ということが実感できるかと思います。





7。 リズム

■ リズム

  ・もう少し、具体的に考えてみますと、「メロディー」には、「リズム」が大きな要素となっています。
   「俳句」は、「五七五」のリズムですよね。 「和歌(短歌)」は、「五七五七七」のリズムです。さらに、
   歌では、「都々逸」だと、「七七七五」のリズムです。「童謡・唱歌」風では、「七五七五」も多いです。

   いわば、これが、作曲の「要領(コツ)」です。
   これに、音程を乗せれば、「メロディー」になるわけです。

   ちなみに、音程も、ちょっと、気をつけなければならないことがあります。
   入門ということで、「ドレミファソラシ(ド)」を使ってください。 「♯」や「♭」は、使わないで練習。
   また、できるだけ「順次進行」させます。
   要するに、「隣の音」に進みます。 例えば、「ドレミ・・・」のように書くのもコツの一つです。

   このように、作曲。メロディーには、「要領・コツ」がありますので、それを知り、気が付くことが習得の早道
   です。 その他、「2小節」。「4小節」。「8小節」といった、小節数で考えた場合、不思議と2の倍数が
   関係していることも大きな目のつけどころです。

   メロディーをよく見ると、「2小節」の「小さな(動機)」まとまりでできています。 さらに、
   「2小節」+「2小節」 = 「4小節」の「中ぐらい(半楽節)」のまとまりになります。 さらに、
   「2小節」+「2小節」+「2小節」+「2小節」。 または、「4小節」+「4小節」 = 「8小節」 となります。
   これが、「Aメロ」などの、「大きな(楽節)」かたまりとなります。

   「Bメロ」。「Cメロ」。「イントロ」。「間奏」。「エンディング」も、曲感が違うだけで、同じです。
   ということで、作曲の「要領(コツ)」が分かれば、「気が付けば」簡単にできるようになります。
  

♪ 「編曲」について   

  ・次は、「編曲」関係です。





8。 「コードづけ」

■ 「コードづけ」

  ・「編曲」の第一歩であり、難関は、「コードづけ」です。
   「作曲」である「メロディー」が書けない人は、「セット」で、「コードづけ」もできないのではないでしょうか。

   「メロ(作曲)」を書くことと、「コード(編曲)」をつけるとは、別々のことのように思っている方もいるかもしれま
   せんが、「感覚」的には、まったく同じように思います。

   要するに、「メロ」を書ける感覚があれば、「コード」をつける感覚も得られるように思います。
   ですので、「作曲」で「メロ」を書く練習を、それに対して、「コード」をつける練習をするのが
   早道のような気がします。




9。 「作曲」と「編曲」

■ 「作曲」と「編曲」

  ・「作曲」と「編曲」は、一見、別もののように思っている方も多いのではないでしょうか。
   確かに、「作曲」は「メロ」を書くことであり、「編曲」は「伴奏」を書くことです。
   しかし、「作曲」の「鼻歌」でも記しましたように、「内容」は違ってはいますが、「要領・コツ・感覚」は同じです。

   例えると、「4声体」でいえば、「S・ソプラノ(メロ)。 A・アルト。 T・テノール。 B・バス」の、4パートですが
   「作曲」とは、「S・ソプラノ(メロ)」を書くこと。
   「編曲」とは、残りの「A・アルト。 T・テノール。 B・バス」を書くことです。

   このように、単純に考えても、ただ、書くパートが異なるだけで、各パートを書く「要領・コツ・感覚」は同じ
   です。 もちろん、厳密にいえば違いますが、場合によっては、「B・バス」が「メロ」になる場合もあるわけ
   ですし、「対旋律」として書けば、全てが「メロ」の立場になります。

   ということで、「作曲」と「編曲」は、一見、別もののようですが、別の言い方をすると
   「編曲」は、「A・アルト。 T・テノール。 B・バス」を、「作曲」している感じです。

   なので、「編曲」をする場合は、「作曲」もおすすめします。 (「S・ソプラノ(メロ)」を書くこと)
   そうすれば、その「要領・コツ・感覚」が、そのまま残りの「編曲」部分である
   「A・アルト。 T・テノール。 B・バス」に適応させればいいだけですので簡単だと思います。




10。 「4リズム」

■ 「4リズム」

  ・「4リズム」とは、「バンドアレンジ」の基本の一つである、「ギター。ピアノ。ベース。ドラム」の構成をいいます。
   「楽器」の数が多いので、「難しそう」です。 それに対して、
   「ピアノ・ソロ」なら、「ピアノ一台」の編曲で済みそうなので、「簡単」そうです。
   しかし、「バンドアレンジ」の方が簡単のように思います。

   なぜなら、「編曲」とは、簡単にいえば、「A。T。B」を書くことです。
   それを、「歌」はS。「ギター」はA。「ピアノ」はT。「ベース」はBに、振り分けて担当させれば、完成です。
   (実際には、重複する部分があります)

   しかし、「ピアノ・ソロ」ではそうはいかないです。 無理に全部を入れようとすると、「難易度」が高くなりすぎ
   てしまうからです。 ということで、「編曲」という「一作業」を、「多く」の楽器で「分担」すると、各パート(楽器)
   は、「簡単」になるので、「編曲」しやすいです。

   ということで、「ピアノ・ソロ」を希望されている方も、簡単な基本だけでも、「バンドアレンジ」を学んでおけば
   「ピアノ・ソロ」の編曲の理解もしやすいかと思います。






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